栃木でサクラが危ない!クビアカツヤカミキリの見分け方と対処法【2025年度被害状況】

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栃木でサクラが危ない!
クビアカツヤカミキリの見分け方と対処法

2026年6月14日

春に私たちを楽しませてくれるサクラ。その大敵が、いま栃木県内でじわじわと広がっています。それが特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」です。

サクラだけでなく、庭のウメやモモも枯らしてしまうこの虫。2026年6月、栃木県が令和7年度(2025年度)の被害状況を発表しました。県内17市町で新たに2,860本もの木が被害を受けています。この記事では、見分け方・見つけたときの対処法を、最新データとともにわかりやすく解説します。

📄 出典:栃木県「令和7(2025)年度特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害状況等について」(2026年6月発表)

⚠️ まず知ってほしいこと

クビアカツヤカミキリは特定外来生物に指定されており、生きたまま運んだり飼育したりすることは法律で禁止されています。見つけたら、その場で駆除するか、お住まいの市町に連絡してください。放置すると、近隣のサクラやウメ・モモに被害が広がります。

1そもそもどんな虫?

クビアカツヤカミキリは、中国や台湾などが原産の外来カミキリムシです。名前の通り、胸部(首のあたり)が赤く、体は光沢のある黒色なのが最大の特徴。成虫の体長は約1.7〜4cmと、けっこう大きめです。

クビアカツヤカミキリの成虫(赤い首と黒い体)
胸部(首)が鮮やかな赤、体は光沢のある黒。一度見たら忘れない特徴的な姿。
🔴

見た目

全体は光沢のある黒。胸部(首部)が鮮やかな赤色。体長1.7〜4cmと大型。

🌳

狙う木

サクラ・ウメ・モモ・スモモなど。お花見の名所や家庭の庭木が標的に。

🥚

繁殖力

最大1,000個も産卵。在来カミキリの約3倍という驚異的な繁殖力。

📅

活動時期

成虫が出てくるのは主に6〜8月。今まさに警戒すべきシーズンです。

2被害のサイン「フラス」を見逃すな

この虫の被害で最もわかりやすいサインが、「フラス」と呼ばれる木くずです。幼虫が木の内部を食べ進むときに排出するもので、木くずと糞が混ざったものです。

  • うどん状・ひも状のフラスが、幹や枝から出ている
  • 木の株元(根元)に大量に積もっている(粉状のこともある)
  • 明るい色で、見た目にもよく目立つ
  • 幹に直径数mmの穴が開いている
  • 庭のサクラ・ウメ・モモの根元に、おがくずのようなものが大量に落ちていたら要注意。それはクビアカツヤカミキリの幼虫が中にいるサインかもしれません。幼虫は1〜3年かけて木の内部を食い荒らし、最終的に木を枯らしてしまいます。

    クビアカツヤカミキリの食害を受けた木
    食害が進むと、樹皮が剥がれ落ち、木は弱って枯れてしまいます。

    3見つけたらどうする?

    もし成虫やフラスを見つけたら、次の手順で対応しましょう。

    1

    成虫を見つけたら、その場で駆除

    踏みつぶすなどして駆除します。生きたまま持ち帰る・運ぶのは法律で禁止されているので注意。

    2

    フラスや穴を見つけたら、市町に連絡

    木の内部に幼虫がいる可能性があります。お住まいの市町の担当窓口(環境課・農政課など)に相談を。

    3

    被害木の伐採には補助がある場合も

    栃木県は市町と連携し、被害木の伐採補助や防除支援を行っています。費用面も相談してみましょう。

    410年間の被害推移:高止まりが続く

    栃木県での被害は、平成29年に初めて確認されて以降、急増しました。令和5年をピークにいったん減ったものの、ここ2年は2,800本前後で高止まりしています。

    栃木県内の新規被害木数の推移
    単位:本(公園・住宅地等の新規被害木)
    8
    H29
    ’17
    219
    H30
    ’18
    399
    R1
    ’19
    634
    R2
    ’20
    979
    R3
    ’21
    2,485
    R4
    ’22
    3,236
    R5
    ’23
    2,788
    R6
    ’24
    2,860
    R7
    ’25

    被害が確認された市町は、令和7年度末時点で累計18市町に拡大。栃木市(680本)、小山市(669本)、佐野市(314本)、鹿沼市(332本)などで特に多く確認されています。一方、果樹園の被害樹率は前年より減少しており、対策の効果も少しずつ出ているようです。

    5私たちにできること

    「自分の庭に果樹はないし関係ない」と思うかもしれません。でも、サクラは公園や街路樹、学校など身近な場所にたくさんあります。被害を食い止めるには、早期発見が何より大切です。

    🌸 暮らしの中でできること

    散歩中に
    公園や街路樹のサクラの根元に、おがくず状のフラスがないかチェック
    庭木がある人
    ウメ・モモ・サクラの幹や根元を定期的に確認
    見つけたら
    成虫は駆除、フラス・穴は市町に連絡
    運ばない
    生きたまま持ち運ぶのは法律違反。その場で対応を

    ?よくある質問

    基本的に人に直接危害を加える虫ではありません。問題は樹木への被害です。サクラやウメ・モモなどを内部から食い荒らして枯らしてしまうため、お花見の名所や果樹園、庭木にとって大きな脅威となります。

    クビアカツヤカミキリのフラスは「うどん状・ひも状」で明るい色、量が多いのが特徴です。木の株元に大量に積もっていたり、幹の途中から押し出されるように出ていたら、この虫の可能性が高いです。判断に迷う場合は市町の窓口に相談しましょう。

    令和7年度は栃木市(680本)、小山市(669本)、鹿沼市(332本)、佐野市(314本)、足利市(236本)などで多く確認されています。県南部を中心に、県内17市町で新規被害が出ており、被害エリアは年々広がっています。

    成虫が木から出てくるのは主に6月〜8月です。まさに今が活動シーズン。この時期に成虫を見つけたら駆除のチャンスでもあります。1匹の成虫が最大1,000個も産卵するため、早めの駆除が被害拡大を防ぎます。

    まとめ

    クビアカツヤカミキリは、栃木のサクラ・ウメ・モモを脅かす特定外来生物です。令和7年度は県内17市町で2,860本もの新規被害が確認され、被害は高止まりの状態が続いています。

    赤い首と黒い体、そして「うどん状のフラス」が見分けのポイント。お花見の名所や庭木を守るためにも、散歩のときに少しだけ木の根元を気にかけてみてください。見つけたら、その場で駆除するか市町へ連絡を。一人ひとりの早期発見が、栃木のサクラを守ります。

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    この記事を書いた人

    栃木在住。きれいな川と滝、そして相棒のトイプードル「小夏」が好き。自分の足で歩いて、自分で撮った写真で、栃木の魅力を伝えています。

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