1週間の報告140人、前週の約2.6倍
栃木県は7月9日、県内の手足口病の患者報告数が、国の定める警報レベルを超えたと発表しました。
6月29日から7月5日までの1週間に、県内27カ所の定点医療機関から報告された患者数は140人。1医療機関当たりの報告数は5.19人となり、警報レベルの基準となる5.00人を上回りました。県は今後も患者数が増える可能性があるとして、手洗いなどの感染対策を呼びかけています。
栃木県内の患者報告数は、6月中旬から増加しています。
| 期間 | 患者報告数 | 定点当たり |
|---|---|---|
| 6月8日~14日 | 11人 | 0.41人 |
| 6月15日~21日 | 57人 | 2.11人 |
| 6月22日~28日 | 54人 | 2.00人 |
| 6月29日~7月5日 | 140人 | 5.19人 |
直近の1週間では、前週の54人から140人へと約2.6倍に増えました。県全体で警報レベルを超えるのは、2024年11月以来です。
なお、140人という数字は栃木県内の患者全員を数えたものではなく、県が指定した27カ所の小児科定点医療機関から報告された人数です。
地域別では、真岡市や芳賀郡を含む県東地区の報告数が、定点当たり11.00人と最も多くなっています。
| 保健所管内 | 主な対象地域 | 定点当たり |
|---|---|---|
| 県東 | 真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町 | 11.00人 |
| 県北 | 大田原市、那須塩原市、矢板市、那須町など | 7.60人 |
| 安足 | 足利市、佐野市 | 5.50人 |
| 宇都宮市 | 宇都宮市 | 5.43人 |
| 県西 | 鹿沼市、日光市 | 5.00人 |
| 県南 | 栃木市、小山市、下野市など | 0.83人 |
※赤色の行は警報レベル(定点当たり5.00人以上)に達している管内
警報レベルの基準は定点当たり5.00人以上で、県南地区を除く5つの管内が基準に達しています。特に県東地区では、警報基準の2倍を超える報告数となりました。
大きな流行が発生、または継続しつつあると疑われる状態を示す国の基準です。手足口病では、定点医療機関当たりの報告数が5.00人以上で警報が始まり、2.00人を下回るまで継続されます。
手足口病は、口の中や手のひら、足の裏などに、水疱を伴う発疹が現れるウイルス感染症です。乳幼児を中心に、夏場に流行する傾向があります。
感染してから3~5日後に症状が出ることが多く、発熱しても38度以下の場合が多いとされています。多くは3~7日ほどで回復しますが、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症を起こすこともあります。
手足口病は、せきやくしゃみなどによる飛沫感染のほか、接触感染や、便に含まれるウイルスが口に入る糞口感染によって広がります。
栃木県は、次のような対策を呼びかけています。
- 流水と石けんでこまめに手を洗う
- タオルやハンカチを共用しない
- せきやくしゃみをするときは口と鼻を覆う
- おむつなどの排泄物を適切に処理する
- 患者との密接な接触をできるだけ避ける
- 症状が見られた場合は医療機関を受診する
特に保育園や幼稚園など、乳幼児が集団で過ごす場所では感染が広がりやすいため、家庭でもおむつ交換後や食事前の手洗いを徹底することが大切です。
手足口病は例年、夏季に流行します。栃木県は今後も患者報告数が増える可能性があるとして、発生状況を注視するとともに、県民に感染予防を呼びかけています。
小さな子どものいる家庭では、手洗いやタオルの使い分けなど、身近なところから対策を心がけましょう。
この記事は、栃木県の発表資料および報道内容をもとに作成しています(2026年7月11日時点)。患者数などの数値は定点医療機関からの報告に基づくもので、最新の発生状況は栃木県感染症情報センターの公表情報をご確認ください。体調に不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
手足口病はどんな症状が出ますか?
警報レベルとは何ですか?
栃木県内で特に流行している地域はどこですか?
家庭でできる予防対策はありますか?
- 栃木県で手足口病の患者報告数が警報レベル(定点当たり5.00人)を超過。県全体では2024年11月以来
- 6月29日~7月5日の報告数は140人で、前週の54人から約2.6倍に急増
- 地域別では県東地区が定点当たり11.00人と最多。県南を除く5管内で警報レベル
- 手洗いやタオルの使い分けなど、家庭でできる感染対策の徹底を


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