【2025年度】栃木の野生鳥獣 捕獲・被害状況まとめ|クマ・イノシシの今

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【2025年度】栃木の野生鳥獣 捕獲・被害状況まとめ
クマ・イノシシの「今」をデータで読む

2026年6月14日

全国的にクマの出没や農作物被害がニュースになる中、「栃木県の状況はどうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

2026年6月11日、栃木県が令和7年度(2025年度)の野生鳥獣の捕獲・農林業被害状況を発表しました。この記事では、発表された数字をわかりやすく整理しつつ、私たちの暮らしにどう関係するのかまで解説します。

📄 出典:栃木県「令和7(2025)年度野生鳥獣の捕獲状況及び農林業被害状況」(2026年6月11日発表)

1ひと目でわかる今年の数字

まずは主要な数字をまとめました。捕獲数は減ったものの目標は達成、被害金額はやや増加、という結果になっています。

シカの捕獲数
11,909
前年度比 85%(減少・目標達成)
イノシシの捕獲数
6,906
前年度比 70%(減少・目標達成)
農作物被害額
2.56億円
前年度比 105%(増加)
林業被害額
1.16億円
前年度比 99%(ほぼ横ばい)

2捕獲数:シカ・イノシシは減少

主な獣類の捕獲数は、シカ・イノシシともに前年度より減少しました。ただし捕獲目標自体は達成しており、対策が計画通りに進んでいることを示しています。

主な獣類の捕獲数(令和7年度)
シカ11,909頭
11,909
イノシシ6,906頭
6,906

捕獲数が減ったことは、一見すると「被害が減りそう」と思えますが、実際の被害額は別の動きをしています。次で見てみましょう。

3農作物被害:イノシシが約6割

農作物の被害金額は2億5千6百万円(前年度比105%)と、わずかに増加しました。獣種別では、イノシシによる被害が全体の約59%を占めています。

農作物被害の獣種別割合(イメージ)
イノシシ 59%
シカ
ハクビシン
クマ等
イノシシ(最多) シカ ハクビシン クマ ほか

※割合はイノシシ59%という発表値以外はイメージです。正確な内訳は県の発表資料をご確認ください。

作物別の被害ランキング

  • 1位:稲(最も被害が大きい)
  • 2位:野菜
  • 3位:果樹

捕獲数が減っても被害額が減るとは限らないのが、鳥獣被害の難しいところ。捕獲頭数だけでなく、動物の行動範囲や農地との距離など、さまざまな要因が被害に影響します。特に稲作地帯では、イノシシ・シカへの警戒が引き続き必要です。

4被害金額の10年推移:底打ちから再増加

過去10年の被害金額の推移を見ると、興味深い動きが見えてきます。平成28年の3億8千万円台をピークに減少を続け、令和3年に底を打った後、ここ2年は再び増加に転じています。

栃木県 鳥獣による農作物被害金額の推移
単位:百万円(獣類+鳥類の合計)
383
H28
’16
336
H29
’17
282
H30
’18
283
R1
’19
261
R2
’20
178
R3
’21
199
R4
’22
180
R5
’23
243
R6
’24
256
R7
’25
獣類(イノシシ・シカ等) 鳥類

グラフを見ると、被害の大半(8割前後)は一貫して獣類によるもの。令和3年に底を打ってからは、2年連続で増加に転じています。令和7年は獣類の割合が87%と、近年で最も高くなっている点も見逃せません。長期的には減少傾向にあったものの、ここ数年はその流れが変わりつつある、という見方ができそうです。

5林業被害:面積は増加

林業の被害は、面積が45ha(前年度比145%)と増加した一方、被害金額は1億1千6百万円(前年度比99%)とほぼ横ばいでした。被害の内容は、シカ・クマによる成長した木の剥皮(樹皮はぎ)被害や、植えたばかりの幼い木がシカに食べられる食害です。

⚠️ クマの被害にも注意
今回の発表では、クマによる林業被害も報告されています。全国的にクマの出没が増えている今、山林に入る際や山ぎわの集落では十分な注意が必要です。

6私たちの暮らしへの影響は?

「自分は農業も林業もしていないから関係ない」と思うかもしれません。でも、このデータは私たちの生活にも関わっています。

暮らしへの影響

  • 家庭菜園・畑への被害:イノシシやハクビシンは住宅地の近くにも出没します
  • レジャー時の安全:登山・キャンプ・山菜採りの際はクマ・イノシシへの警戒を
  • 食卓への影響:稲や野菜の被害は、巡り巡って農産物の価格にも関わります
  • ドライブ時の注意:山間部では野生動物の飛び出しにも気をつけたいところ

栃木は自然が豊かな分、野生鳥獣との距離も近い県です。日々のデータを知っておくことは、自分や家族の安全を守る第一歩になります。

?よくある質問

捕獲数は減少しましたが捕獲目標は達成しています。一方で農作物被害額はやや増加しており、捕獲頭数と被害額は必ずしも連動しないことがわかります。個体数だけでなく、動物の行動範囲や農地との距離など、複数の要因が被害に影響すると考えられます。

農作物被害ではイノシシが全体の約59%を占めて最多です。次いでシカ、ハクビシン、クマの順となっています。作物別では稲の被害が最も大きく、次いで野菜、果樹の順です。

基本は電気柵やネットでの物理的な防御、収穫しない作物や生ゴミを放置しないことです。エサになるものを置かないことで、動物を寄せ付けにくくできます。地域ぐるみの対策も効果的です。詳しくは市町村の鳥獣対策窓口に相談できます。

栃木県が2026年6月11日に発表した「令和7(2025)年度野生鳥獣の捕獲状況及び農林業被害状況」の報道発表資料に基づいています。詳細な数値は栃木県公式サイトの発表資料(PDF)で確認できます。

まとめ

令和7年度の栃木県は、シカ・イノシシの捕獲数こそ減ったものの捕獲目標は達成。一方で農作物被害額はわずかに増え、イノシシが被害の約6割を占めるという結果でした。林業ではシカ・クマによる被害面積が増加しています。

全国的にクマ被害が注目される今、栃木でも野生鳥獣との付き合い方は他人事ではありません。家庭菜園やレジャー、ドライブの際には、ぜひ頭の片隅に置いておきたいデータです。

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この記事を書いた人

栃木在住。きれいな川と滝、そして相棒のトイプードル「小夏」が好き。自分の足で歩いて、自分で撮った写真で、栃木の魅力を伝えています。

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