佐野市黒袴町で毒グモ「セアカゴケグモ」確認 県内12例目、約1カ月で県南3例

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佐野市/注意喚起
佐野市黒袴町で毒グモ「セアカゴケグモ」確認
県内12例目、約1カ月で県南3例

2026年8月4日公開|栃木県発表より

栃木県は8月3日、佐野市黒袴町で、特定外来生物に指定されている毒グモ「セアカゴケグモ」の成虫のメス1匹が確認されたと発表しました。

現時点で、かまれるなどの被害は報告されていません。発見された個体はすでに殺処分され、県と佐野市は今後、周辺調査を実施するとしています。

栃木県内でセアカゴケグモが確認されたのは、今回で12例目となります。

7月には足利市と佐野市でも確認

県南地域では約1カ月の間に、セアカゴケグモが相次いで確認されています。

7月2日には、足利市羽刈町と佐野市山形町で、成虫のメスがそれぞれ1匹確認されました。今回の佐野市黒袴町を含めると、7月以降に県南地域で確認されたのは3例となります。

いずれの事例でも被害は報告されておらず、発見された個体は殺処分されています。

県南で最近確認されたセアカゴケグモ
確認日場所県内の確認順
2026年7月2日足利市羽刈町10例目
2026年7月2日佐野市山形町11例目
2026年8月3日佐野市黒袴町12例目
栃木県内ではこれまでに12例

栃木県によると、県内におけるセアカゴケグモの確認事例は次の通りです。

確認時期確認場所
2014年11月鹿沼市さつき町
2018年3月宇都宮市西原町
2018年5月足利市菅田町
2021年8月那須烏山市野上
2024年4月栃木市千塚町
2024年8月茂木町茂木
2025年10月野木町野木
2025年10月下野市下石橋
2025年11月小山市城東
2026年7月足利市羽刈町
2026年7月佐野市山形町
2026年8月佐野市黒袴町

県内では2014年に初めて確認されました。2024年以降だけで8例が確認されており、県内12例のうち3分の2を占めています。

セアカゴケグモとは

セアカゴケグモは、オーストラリア原産の毒グモです。

毒を持っているのはメスのみで、成熟したメスの体長は約7ミリから1センチ。全体が光沢のある黒色で、腹部の背面に目立つ赤い縦方向の模様があるのが特徴です。

攻撃性の高いクモではありませんが、素手で触るとかまれることがあります。国内での咬傷例は、主に6月から10月に報告されています。

セアカゴケグモ(メス)の写真を見る
セアカゴケグモのメス。光沢のある黒い体で、腹部の背面に赤い縦方向の模様がある

セアカゴケグモのメス。腹部の背面にある赤い縦じま模様が最大の目印です。
写真提供:香川県

プランターの底や室外機の裏に注意

セアカゴケグモは、日当たりが良く、暖かい場所にある物陰や隙間に巣を作ります。

特に注意が必要なのは、次のような場所です。

  • プランターや植木鉢の底
  • エアコンの室外機の裏
  • 側溝や排水溝の周辺
  • 庭に置いた靴の中
  • 屋外に置かれた傘、衣服、おもちゃ
  • ベンチや自動販売機などの隙間

屋外に置いた物に付着したまま、屋内へ持ち込まれる可能性もあります。庭仕事や掃除をするときは、軍手などを着用したほうが安全です。

貨物や建築資材などで運ばれることも

セアカゴケグモやハイイロゴケグモは、2025年1月時点で全国46都道府県にまで分布を広げています。

県は、コンテナなどの貨物や建築資材、自動車などに巣を作った個体が、人為的に運ばれたためと考えられると説明しています。

ただし、今回、県南地域で相次いで確認された直接的な理由が判明しているわけではありません。

かまれるとどのような症状が出る?

セアカゴケグモにかまれると、傷口の周辺に次のような症状が現れることがあります。

  • 痛みや熱感
  • かゆみや赤み
  • 皮膚のしこり
  • リンパ節の腫れ

多くの場合は数時間から数日で症状が軽くなりますが、脱力感や頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間続く場合があります。

重症例では、進行性の筋肉まひが起きることもあります。かまれた場合は放置せず、速やかに医療機関を受診してください。

見つけても素手で触らないで

セアカゴケグモとみられるクモを見つけた場合は、絶対に素手で捕まえたり、触ったりしないでください。

⚠️ 県が案内している駆除方法

  • ピレスロイド系の家庭用殺虫剤を使用する
  • 熱湯をかける
  • 靴で踏みつぶす

ピレスロイド系は、多くの家庭用殺虫剤に使われている成分です。購入する際は「クモ用」や「不快害虫用」と表示された商品を確認してください。

県南地域で見つけた場合の連絡先

足利市、栃木市、佐野市、小山市、下野市、壬生町、野木町で疑わしいクモを見つけた場合は、県南環境森林事務所に連絡してください。

県南環境森林事務所

所在地
佐野市堀米町607 安蘇庁舎
電話番号
0283-23-1441
管轄区域
足利市、栃木市、佐野市、小山市、下野市、壬生町、野木町

写真を撮影できる場合でも、クモには近づきすぎず、十分に距離を取ってください。

よくある質問
セアカゴケグモが見つかった詳しい場所は?

県が公表しているのは「佐野市黒袴町内」までです。県の発表では、施設名や具体的な住所は明らかにされていません。

子どもやペットがいる家庭はどうすればいい?

子どもがプランターの底や室外機の裏、側溝などに不用意に手を入れないよう注意してください。

ペットについても、屋外の物陰や隙間に顔や足を入れないよう見守り、クモと接触した可能性がある場合は獣医師に相談してください。

自分で駆除しても大丈夫?

県は、ピレスロイド系の家庭用殺虫剤、熱湯、靴で踏みつぶす方法を案内しています。

ただし、無理に近づいたり、素手で触ったりするのは危険です。駆除が難しい場合や複数の個体がいる場合は、管轄する環境森林事務所へ相談してください。

セアカゴケグモにかまれたらどうすればいい?

かまれた場合は、速やかに医療機関を受診してください。受診する際は、セアカゴケグモにかまれた可能性があることを医師に伝えましょう。安全に確保できる場合は、殺処分したクモを持参すると種類の確認に役立ちます。

この記事のまとめ

  • 8月3日、佐野市黒袴町でセアカゴケグモの成虫メス1匹を確認。被害報告はなく、個体は殺処分済み
  • 県内12例目。7月2日には足利市羽刈町と佐野市山形町でも確認され、約1カ月で県南3例
  • 毒を持つのはメスのみ。国内の咬傷例は6月から10月に集中
  • プランターの底、室外機の裏、側溝など物陰や隙間に営巣。屋外作業では軍手を
  • 疑わしいクモを見つけたら県南環境森林事務所(0283-23-1441)へ

編集部より:夏場は庭仕事や屋外での作業が増える時期です。プランターを動かすとき、室外機の周辺を掃除するときは、まずクモが潜んでいないか確認してから手を伸ばしましょう。過度に怖がる必要はありませんが、「知っていれば触らずに済む」タイプの危険です。

参考・出典

この記事を書いた人

栃木在住。きれいな川と滝、そして相棒のトイプードル「小夏」が好き。自分の足で歩いて、自分で撮った写真で、栃木の魅力を伝えています。

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