残暑のさなかに、
もう流行シーズン
2026年9月3日
まだ厳しい残暑が続く中、栃木県ではインフルエンザの流行がすでに始まっています。県によると、今シーズンの流行入りは1999年に統計を取り始めて以降、2009年に次いで2番目の早さです。
9月1日には、宇都宮市保健所管内の公立小学校1校からインフルエンザ様疾患による休業も報告されました。
8月に流行シーズン入り 1999年以降で2番目の早さ
栃木県は8月27日、県内のインフルエンザが今シーズンの流行期に入ったと発表しました。
8月17日から23日までの第34週に、県内の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は63人。1医療機関当たりでは1.34人となり、流行開始の目安である「1.00人」を上回りました。
前週の第33週(8月10日〜16日)は31人・1医療機関当たり0.67人でしたので、1週間で患者数はほぼ倍増したことになります。
県によると、今回の流行入りは1999年に統計を取り始めて以降、新型インフルエンザが世界的に大流行した2009年に次いで2番目に早いということです。
昨シーズンに流行開始の目安を超えたのは2025年9月8日〜14日の第37週でしたので、今季はそれより3週間早いスタートとなりました。
患者が最も多いのは県南 県東はゼロ
保健所管内別に、1医療機関当たりの患者報告数を見てみます。
| 保健所管内 | 1医療機関当たりの患者報告数 |
|---|---|
| 県南 | 2.55人 |
| 県北 | 1.33人 |
| 宇都宮市 | 1.08人 |
| 県西 | 1.00人 |
| 安足 | 0.71人 |
| 県東 | 0人 |
最も多かったのは県南の2.55人で、県全体の1.34人を大きく上回っています。以下、県北1.33人、宇都宮市1.08人、県西1.00人、安足0.71人と続き、県東は0人でした。
年齢別では、0〜9歳が63人中33人と、患者報告の5割以上を占めています。特に子どもの患者報告が多くなっています。
宇都宮市の小学校1校から休業の報告
栃木県は9月1日、県内の公立学校でインフルエンザ様疾患による休業があったと発表しました。
県の資料によると、休業の報告があったのは宇都宮市保健所管内の公立小学校1校です。
県が公表しているのは、報告のあった学校数と地域までです。学校全体の休校なのか、学年閉鎖・学級閉鎖なのかまでは、公表資料からは分かりません。
関東各地でも患者報告数が増加
早い流行入りは、栃木県だけで起きている現象ではありません。
同じ第34週には、全国の定点医療機関当たりの患者報告数も1.11人となり、流行開始の目安を超えました。厚生労働省によると、全国の流行入りも1999年以降では2009年に次ぐ2番目の早さです(前年から流行入りの状態が続いていた2023年を除く)。
| 都県 | 第34週の1医療機関当たり |
|---|---|
| 神奈川県 | 1.99人 |
| 埼玉県 | 1.83人 |
| 千葉県 | 1.80人 |
| 茨城県 | 1.76人 |
| 東京都 | 1.49人 |
| 栃木県 | 1.34人 |
| 群馬県 | 0.72人 |
関東7都県のうち、栃木県を含む6都県で、1医療機関当たりの患者報告数が流行開始の目安となる1.00人を上回りました。
栃木県の1.34人は7都県のなかで2番目に低く、栃木県を下回ったのは群馬県の0.72人だけです。栃木県だけでなく、関東の広い範囲で例年より早い時期から患者報告数が増えていることが分かります。
例年は12月ごろから 昨年、一昨年も9月に学校休業
インフルエンザといえば冬の感染症というイメージがあります。
栃木県も、インフルエンザについて「例年12月頃から徐々に流行しはじめ、1〜3月頃にかけて患者数が増加する傾向」と説明しています。
一方で、9月上旬に学校で休業措置が取られるのは、今年だけではありません。
2025年には9月1日〜5日に宇都宮市保健所管内の小学校2校、2024年には9月9日に県南健康福祉センター管内の小学校1校で、インフルエンザ様疾患による休業が報告されています。
今年ならではの数字は、学校の休業のほうではなく、その手前にあります。8月の時点で県全体が流行入りしていること、そしてそれが1999年以降で2番目の早さであること。ここが今シーズンの特徴です。
今後の感染拡大に注意
県は今後も患者報告数の増加が予想されるとして、手洗いや手指消毒、換気、場面に応じたマスクの着用など、基本的な感染対策を呼びかけています。
夏休みが明け、学校生活が本格的に再開する時期でもあります。県は、流行に拍車がかかるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
ワクチンについて県は、発症や重症化を防ぐ効果があるとして、接種を希望する場合はかかりつけ医に相談するよう案内しています。
例年より早くインフルエンザの流行が始まっていることから、今後の県内での感染状況には注意が必要です。
よくある質問
栃木県が2026年8月27日に発表しました。8月17日〜23日の第34週に、1医療機関当たりの患者報告数が1.34人となり、流行開始の目安である1.00人を上回ったためです。
県によると、1999年に統計を取り始めて以降、2009年に次いで2番目に早い流行入りです。昨シーズンは第37週(2025年9月8日〜14日)だったため、それより3週間早くなっています。
第34週の1医療機関当たりの患者報告数は、県南が2.55人で最も多くなっています。以下、県北1.33人、宇都宮市1.08人、県西1.00人、安足0.71人と続き、県東は0人でした。
栃木県が9月1日に発表した資料によると、宇都宮市保健所管内の公立小学校1校です。学校全体の休校か、学年閉鎖・学級閉鎖かまでは公表資料からは分かりません。
この記事のまとめ
- 栃木県は8月27日、県内のインフルエンザが流行シーズンに入ったと発表
- 県によると1999年に統計を取り始めて以降、2009年に次ぐ2番目の早さ
- 第34週の患者は63人・1医療機関当たり1.34人で、前週からほぼ倍増
- 管内別では県南2.55人が最多。年齢別では0〜9歳が5割超
- 9月1日には宇都宮市保健所管内の公立小学校1校から休業の報告
- 関東7都県のうち6都県が同じ週に目安を超過。栃木は7都県で2番目に低い
参考:栃木県「感染症発生動向調査」週報、栃木県「本県におけるインフルエンザの流行シーズン入りについて」、栃木県「インフルエンザ様疾患による学校等の休業状況」、厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」、とちぎテレビ(2026年8月27日報道)


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