鈴木有が無四球完封、聖隷クリストファーを1―0で下す
第108回全国高校野球選手権大会は8月6日、阪神甲子園球場で大会第2日の1回戦が行われ、栃木県代表の佐野日大が聖隷クリストファー(静岡)を1―0で破りました。
佐野日大が夏の甲子園で勝利するのは25年ぶり。春夏を通じて甲子園通算10勝目となり、麦倉洋一監督にとっては母校を率いての甲子園初勝利となりました。
試合は、佐野日大の鈴木有投手と、プロからも注目される聖隷クリストファーの左腕・高部陸投手による投手戦となりました。
鈴木投手は切れのあるスライダーなどの変化球を投げ分け、要所を締めました。6回2死一、二塁のピンチも三振で切り抜け、最後まで制球を崩しませんでした。
9回を102球・6安打無四球に抑え、この大会最初の完封勝利。試合後は「校歌を歌う目標が達成できて、うれしかった」と喜びを口にしました。
両チーム無得点で迎えた7回表、佐野日大は2死一、二塁のチャンスをつくります。
続く打球を聖隷クリストファーの中堅手が落球。その間に二塁走者が生還し、待望の先制点を奪いました。結果的に、この1点が決勝点となります。
鈴木投手はその後も聖隷クリストファー打線を無得点に抑え、1点のリードを守り切りました。
- 両校あわせて得点は1点のみ。9回を通して1点を争う投手戦
- 鈴木投手は四球ゼロ。走者を自ら増やさない投球で終盤を凌いだ
- 6回2死一、二塁のピンチを三振で切り抜け、制球が崩れなかった
- 唯一の得点は7回表、2死一、二塁からの相手守備のミス
- 第108回大会で最初の完封勝利
今回の勝利は、麦倉洋一監督の高校時代を思い起こさせるものとなりました。
麦倉監督は佐野日大の投手だった1989年夏、甲子園の開幕戦で近大福山(広島)と対戦。9回に自ら決勝本塁打を放ち、その1点を守って完封勝利を挙げています。のちに阪神へ入団した、栃木の高校野球史に残る左腕です。
監督として臨んだ今回の甲子園でも、教え子の鈴木投手が1―0の完封勝利。佐野日大が夏の甲子園で1―0の勝利を挙げるのは、麦倉監督が現役だった1989年以来となりました。
佐野日大は2回戦で、鹿児島県代表の神村学園と対戦します。
神村学園は4年連続の出場。同じ大会第2日の1回戦で東筑(福岡)に11安打を浴びせ、5―1で下して2回戦に進みました。
- 対戦カード
- 佐野日大(栃木) × 神村学園(鹿児島)
- 日時
- 2026年8月12日(水)午後4時開始予定/第3試合
- 会場
- 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)
※日程・開始時刻は雨天順延や進行状況によって変更となる場合があります。観戦前に大会公式の最新情報をご確認ください。
佐野日大は今春のセンバツにも出場しましたが、初戦で敗れ、甲子園で校歌を歌うことができませんでした。
春夏連続で聖地に戻ってきた夏の舞台で念願の勝利をつかみ、夏の甲子園では25年ぶりとなる校歌を響かせました。鈴木投手が試合後に口にした「校歌を歌う目標」は、こうして果たされました。
- 佐野日大が聖隷クリストファーを1―0で下し、夏の甲子園では25年ぶりの勝利
- 鈴木有投手が9回102球・6安打無四球で完封、大会初の完封勝利
- 決勝点は7回表、2死一、二塁からの相手守備のミス
- 麦倉洋一監督は1989年夏に自らも1―0完封勝利。母校を率いての甲子園初勝利
- 2回戦は8月12日午後4時開始予定、神村学園(鹿児島)と対戦
1点を守り切る試合は、見ているほうの息が続きません。7回に入った1点を、そこから3イニング。鈴木投手が四球を1つも出さなかったという事実が、この試合の緊張感をそのまま物語っていると思います。
春に歌えなかった校歌を、夏に歌う。25年という数字の重さも含めて、栃木にとって忘れられない一戦になりました。次戦もトチロクで追いかけます。
※本記事は2026年8月7日時点の情報にもとづいています。試合結果・記録は日本高野連の公式記録および共同通信・時事通信など各報道機関の発表を参照しました。今後の日程は雨天順延などにより変更となる場合がありますので、最新情報は大会公式サイトをご確認ください。


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