渡良瀬遊水地でイノシシに遭遇 気づいたら1メートル先にいた

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渡良瀬遊水地でイノシシに遭遇
写真に夢中で、気づいたら1メートル先にいた

2026年6月21日

渡良瀬遊水地で、イノシシと鉢合わせしました。

しかも、最初からイノシシに気づいていたわけではありません。風景写真を撮っていて、カメラに夢中になっていた時でした。ふと近くに気配を感じて見ると、体感で1メートルほどのところにイノシシがいました。一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。「え、犬?」と思った次の瞬間、イノシシだと気づきました。

渡良瀬遊水地で遭遇したイノシシ
風景を撮っていたら、すぐ近くにいたイノシシ。かなり近い距離でした。

渡良瀬遊水地でイノシシが出るという話は知っていました。ただ、実際に自分のすぐ近くにいると、まったく別の話です。遠くに野生動物を見かけた、という程度ではありません。写真を撮っている間に、気づいたらすぐ近くにいた。これがかなり怖かったです。

📷風景を撮っていたら、すぐそばにいた

渡良瀬遊水地は、広い空と草地、水辺の景色が気持ちいい場所です。谷中湖の周辺を歩いていると、つい写真を撮りたくなる景色がたくさんあります。筆者もその日、風景を撮影していました。

渡良瀬遊水地の谷中湖の風景
谷中湖の景色。気持ちのいい風景に、つい夢中になっていました。

カメラを構えて、構図を見て、シャッターを切る。その間は、どうしても周囲への注意が薄くなります。そんな時でした。ふと視界の端に黒っぽいものが入り、近くに何かいることに気づきました。見ると、すぐそばにイノシシがいました。

距離は体感で1メートルほど。

こちらに突進してきたわけではありません。しかし、あまりに近かったため、完全に鉢合わせしたような状況でした。写真を撮ろうという気持ちより先に、「まずい」と思いました。

イノシシは、写真や映像で見るよりもずっと存在感があります。近くで見ると体がしっかりしていて、動きも速い。もし興奮させたら危ないと、直感的に分かりました。

📊渡良瀬遊水地ではイノシシが高止まり

渡良瀬遊水地では、近年イノシシの生息が問題になっています。栃木県の資料によると、渡良瀬遊水地では2024年度末の推定生息数が1,044頭に達しました。2025年度末は940頭となり、前年度よりは減少したものの、依然として高い水準です。

🐗 渡良瀬遊水地のイノシシ推定生息数
2024年度末(推定)
1,044頭
2025年度末(推定)
940頭
2026年度の捕獲目標
750頭

県などは2026年度の捕獲目標を750頭に設定し、さらなる捕獲強化に取り組む方針です。つまり、「少し減ったから安心」という状況ではありません。実際に現地でイノシシと鉢合わせした感覚からしても、渡良瀬遊水地を利用する人は、イノシシが出る可能性を頭に入れておいた方がいいと感じました。

📢国もイノシシ出没に注意喚起

国土交通省関東地方整備局の利根川上流河川事務所も、渡良瀬遊水地のイノシシについて注意を呼びかけています。同事務所は、渡良瀬遊水地ではイノシシの生息・被害が顕著で、度々イノシシの出没が確認されているとしています。

また、イノシシが多数生息し、堤防の張芝が掘り返される被害や、近隣の堤内地への侵出も発生していると説明しています。渡良瀬遊水地は、広い草地やヨシ原、水辺が広がる自然豊かな場所です。人にとっては散歩やサイクリング、野鳥観察を楽しめる場所ですが、イノシシにとっても身を隠しやすい環境なのかもしれません。

⚠️カメラに夢中になると、近くにいても気づかない

今回の遭遇で特に怖かったのは、「気づいた時にはもう近かった」ということです。山の中を歩いていたわけではありません。渡良瀬遊水地のように、多くの人が散歩やサイクリングで訪れる場所です。

それでも、写真を撮ることに集中していると、周囲への注意が薄れます。ファインダーやスマホの画面を見ている間は、視界が狭くなります。風景を撮っているつもりでも、すぐ近くの草むらや足元の変化に気づきにくくなります。渡良瀬遊水地で写真を撮る人は多いと思います。きれいな景色を撮りたくなる場所だからこそ、撮影中もときどき周囲を確認した方がいいと感じました。

🐗イノシシに出会ったら、近づかない

イノシシを見かけた場合、まず大切なのは近づかないことです。今回のように、すぐ近くにいることに気づいた場合も、慌てて騒いだり、追い払おうとしたりするのは避けた方がよい行動です。

⚠ イノシシを興奮させるNG行動

  • 大声を出す
  • 石を投げる・威嚇する
  • 背中を向けて走って逃げる
  • 追い払おうとする

見かけた場合は、刺激しないようにしながら、静かに距離を取ることが大切です。背中を向けて走って逃げるのではなく、相手の様子を見ながら、ゆっくり離れるのが基本です。

🐖うり坊にも近づかない

子どものイノシシ、いわゆる「うり坊」を見かけた場合も注意が必要です。小さくてかわいく見えるかもしれませんが、近くに親のイノシシがいる可能性があります。

親のイノシシが子どもを守ろうとして攻撃的になることもあります。うり坊を見つけても、近づいたり、追いかけたり、写真を撮ろうとして距離を詰めたりしない方が安全です。

犬連れ・子連れ・サイクリングの注意点

🐕 犬連れの場合

  • 犬がイノシシに反応して吠えたり追いかけたりすると、相手を刺激してしまう可能性が
  • リードは短めに持つ
  • 茂みの近くでは、犬を先に行かせすぎない

👶 子ども連れの場合

  • 草むらや見通しの悪い場所に、不用意に入らない
  • 子どもから目を離さない

🚲 サイクリング・車の場合

  • イノシシは突然、道路や園路に飛び出してくることがある
  • 見通しの悪い場所、茂みのそば、夕方以降はスピードを落とす
  • 車やバイクも、遊水地周辺では野生動物の飛び出しに注意

🌾魅力的な場所、だからこそ注意したい

渡良瀬遊水地は、広い空、谷中湖、ヨシ原、野鳥など、自然を身近に感じられる魅力的な場所です。写真を撮りたくなる景色も多く、散歩やサイクリングにも向いています。ただ、今回実際にイノシシと鉢合わせして、ここは人間だけの場所ではないのだと改めて感じました

自然が豊かな場所だからこそ、野生動物もいます。必要以上に怖がる必要はありません。しかし、「イノシシが出ることがある」と知っておくだけで、現地での行動は変わります。

見かけても近づかない。刺激しない。静かに距離を取る。
今回のように、気づいたらすぐ近くにいることもあります。散歩、サイクリング、犬連れ、子ども連れ、写真撮影で訪れる人は、十分に注意したいところです。

よくある質問

はい、出ます。栃木県の資料によると、2025年度末の推定生息数は940頭で、依然として高い水準です。国土交通省の利根川上流河川事務所も、度々イノシシの出没が確認されているとして注意を呼びかけています。実際に、筆者も風景撮影中に1メートルほどの距離で遭遇しました。

まず近づかないこと。大声を出す、石を投げる、追い払おうとするなど、興奮させる行動は避けてください。背中を向けて走って逃げるのではなく、相手の様子を見ながら、静かにゆっくり距離を取るのが基本です。子どものイノシシ(うり坊)がいても、近くに親がいる可能性があるので近づかないでください。

散歩自体はできますが、注意が必要です。犬がイノシシに反応して吠えたり追いかけたりすると、相手を刺激してしまう可能性があります。リードは短めに持ち、茂みの近くでは犬を先に行かせすぎないようにしましょう。見通しの悪い場所では特に周囲を確認してください。

まとめ

渡良瀬遊水地は、広い空と谷中湖、ヨシ原が広がる魅力的な場所です。でも、そこは野生動物の生息地でもあります。筆者は風景撮影中、気づいたら1メートル先にイノシシがいるという経験をしました。

必要以上に怖がる必要はありませんが、「イノシシが出ることがある」と知っておくだけで、現地での行動は変わります。見かけても近づかない、刺激しない、静かに距離を取る。散歩・サイクリング・犬連れ・子連れ・写真撮影で訪れる人は、周囲に注意しながら楽しんでください。

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この記事を書いた人

栃木在住。きれいな川と滝、そして相棒のトイプードル「小夏」が好き。自分の足で歩いて、自分で撮った写真で、栃木の魅力を伝えています。

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