朝ドラ『風、薫る』大田原・黒羽 聖地巡礼ガイド
大関和ゆかりの地とロケ地を歩く
2026年前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』で注目を集めている、栃木県大田原市。主人公の一人・一ノ瀬りんのモチーフとなっているのは、旧黒羽町、現在の大田原市黒羽地区出身の大関和(おおぜき ちか)です。ドラマは、明治時代に近代看護学を学んだ大関和と鈴木雅をモチーフに、二人の生き方をフィクションとして再構成した物語です。
そんな人に向けて、この記事では大田原市黒羽地区を中心に、『風、薫る』ゆかりの地を巡るモデルコースを紹介します。大雄寺、大関和記念碑、黒羽城址公園、黒羽芭蕉の館など、ドラマの背景にある土地の空気を感じられる場所を、地元目線でまとめました。
📺『風、薫る』と大田原市の関係
『風、薫る』は、明治時代に看護という道を切り開いた女性たちを描く朝ドラです。主人公の一人・一ノ瀬りんのモチーフになっている大関和は、1858年に黒羽藩家老・大関増虎の次女として生まれました。現在の大田原市黒羽地区が、彼女のふるさとです。
大関和は、当時まだ社会的に確立されていなかった看護の道に進み、近代看護の先駆者として知られる人物です。ドラマをきっかけに彼女の名前を知った人も多いかもしれません。
ただ、黒羽を歩いてみると、大関和だけでなく、黒羽藩、大関家、松尾芭蕉、那珂川の風景など、いくつもの歴史が重なっている土地だと分かります。朝ドラの聖地巡礼として訪れるのはもちろん、城下町の名残を感じながら歩く小さな旅としてもおすすめです。
📚 ドラマをもっと楽しむなら原案本を
『風、薫る』の原案となった田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』。ドラマの背景にある史実を知ると、物語の見え方が変わります。予習にも復習にもおすすめです。
楽天ブックスで見る →⏱聖地巡礼は半日でも楽しめる
『風、薫る』ゆかりの地を巡るなら、中心になるのは大田原市の黒羽地区です。大田原市観光協会では、大関和の育った黒羽城址界隈をめぐる「大関和の散歩道コース」が紹介されています。片道約2km、所要時間は約2時間のコースです。
車で行く場合は、黒羽周辺のスポットを半日ほどで巡ることができます。じっくり歩きたい人、黒羽芭蕉の館や那須与一伝承館まで見たい人、ランチや温泉も組み合わせたい人は、1日かけて回るのがおすすめです。
🗺聖地巡礼モデルコース
初めて黒羽を訪れるなら、以下の順番で巡ると分かりやすいです。歩いて巡るなら、観光交流センターを起点にすると便利です。
車で回る場合も、黒羽地区内に見どころがまとまっているので、移動の負担はそれほど大きくありません。
🪦大関和記念碑|まず訪れたいゆかりの地
黒羽で最初に訪れたいのが、大関和記念碑です。和の生家があったと考えられている大宿街道の一画に建てられています。大田原市観光協会の紹介では、大関和は「明治のナイチンゲール」とも記されています。
ドラマの中の一ノ瀬りんを思い浮かべながらこの場所に立つと、物語が一気に現実の土地とつながって感じられます。派手な観光地というより、黒羽の町並みの中に静かにある場所です。だからこそ、「ここから一人の女性の物語が始まったのかもしれない」と想像したくなります。
🛤大宿街道|城下町の面影を歩く
大関和記念碑の周辺にある大宿街道は、かつて藩の重臣たちの屋敷が立ち並んだ道です。黒羽城址公園へ続く静かな道で、東側には小川が流れ、春の桜、初夏の紫陽花、秋の紅葉など、季節ごとの風景も楽しめます。大田原市観光協会では「栃木の道100選」にも選ばれている道として紹介されています。
聖地巡礼というと、どうしても記念碑やロケ地に目が向きます。でも、こういう何気ない道を歩く時間こそ、黒羽らしさを感じられるところかもしれません。
⛩大雄寺|『風、薫る』のロケ地になった名刹
黒羽で特に外せないのが、黒羽山 大雄寺(だいおうじ)です。大雄寺は大関家の菩提寺であり、NHK連続テレビ小説『風、薫る』のロケ地としても紹介されています。総茅葺きの伽藍を持つ寺院で、国指定の重要文化財にもなっています。
栃木県の広報でも、大雄寺は大関和の父・大関増虎が仕えた黒羽藩主大関家の菩提寺で、600年以上の歴史を持つ曹洞宗の禅寺と紹介されています。また、県内各地で『風、薫る』の撮影が行われたことにも触れられています。
大雄寺は、ただ「ドラマのロケ地」というだけではありません。黒羽藩、大関家、大関和の背景にある歴史を感じられる場所です。茅葺き屋根の重厚な建物を前にすると、黒羽という土地が持つ時間の厚みが伝わってきます。『風、薫る』を見てから訪れると、ドラマの登場人物たちが生きた時代の空気を、少しだけ近くに感じられるはずです。
🏯旧浄法寺邸|武家屋敷の空気を感じる
大雄寺や黒羽城址公園の周辺を歩くなら、旧浄法寺邸にも立ち寄りたいところです。武家屋敷の趣を残す建物で、休憩所としても開放されています。黒羽の町を歩いていると、観光地として派手に整えられた場所というより、昔からの土地の記憶がそのまま残っているような印象があります。旧浄法寺邸は、そんな黒羽の雰囲気を味わうのにぴったりの場所です。
📚黒羽芭蕉の館|大関家と芭蕉の資料
黒羽を知るうえで、黒羽芭蕉の館も外せません。松尾芭蕉に関わる資料と、黒羽藩主・大関家の資料を常時展示しています。黒羽城鳥瞰図や大関氏の蔵書など、黒羽の歴史を知る資料も紹介されています。
黒羽は、松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅で長く滞在した場所としても知られています。朝ドラの聖地巡礼として来たつもりが、芭蕉の足跡や黒羽藩の歴史にも触れられる。そういう奥行きが、黒羽観光の面白いところです。
🏞黒羽城址公園|那珂川を望む名所
黒羽巡礼の締めくくりにおすすめなのが、黒羽城址公園です。黒羽城は、天正4年に大関高増が築城したとされ、現在も土塁や空濠、水濠などに城跡の面影が残っています。本丸跡からは那須連山や日光連山、眼下を流れる那珂川を望むことができます。
歴史好きだけでなく、自然を楽しみたい人にもおすすめの場所です。高台に立って那珂川の流れを眺めていると、黒羽という町が川とともにある土地だと感じます。ドラマの聖地巡礼で訪れても、最後は普通に「いい場所だな」と思える、余韻のある公園です。
🌸6月〜7月なら、あじさいも一緒に
初夏に訪れるなら、黒羽城址公園のあじさいもぜひ見ておきたいところです。約6,000株の紫陽花が咲き、2026年は6月20日から7月5日まで「黒羽城址あじさいまつり」が開催されます。公園は観覧無料・駐車場無料で、見ごろは6月中旬から7月上旬にかけて続くと紹介されています。
『風、薫る』の聖地巡礼に、あじさいの季節を重ねると、旅としての満足度はかなり高くなると思います。梅雨の時期は天気が読みにくいですが、雨に濡れた紫陽花と黒羽の城跡は相性がよく、しっとりした雰囲気を楽しめます。
🚗車なしでも行ける?アクセスの目安
大田原・黒羽方面へ行く場合、公共交通なら東北新幹線の那須塩原駅を起点にするのが分かりやすいです。ただし、黒羽地区は電車だけで回れるエリアではありません。バスを使って行くことはできますが、複数のスポットを効率よく巡りたい場合は、車やレンタカーの方が動きやすいです。特に、大雄寺、黒羽城址公園、黒羽芭蕉の館、那須与一伝承館などをまとめて巡るなら、車があるとかなり楽になります。
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| 黒羽中心に半日だけ巡る | 車またはレンタカー |
| 歴史資料館までじっくり見る | 車で1日 |
| あじさいまつりも楽しむ | 午前〜昼過ぎに黒羽入り |
| 温泉や那須観光も組み合わせる | 1泊2日 |
🐾犬連れで歩ける?
🐕 犬連れ散策のポイント
黒羽城址公園周辺は、屋外を歩く散策なら犬連れでも楽しみやすいエリアです。ただし、大雄寺や資料館など、建物内に犬が入れない場所もあります。屋外散策を中心にして、寺院や施設ではマナーを守りながら無理のない範囲で楽しむのがよさそうです。黒羽城址公園は高低差のある場所もあるので、暑い時期は犬の足元や熱中症に注意。初夏のあじさいシーズンに行くなら、朝の涼しい時間帯がおすすめです。
📍一緒に寄りたい周辺スポット
那須与一伝承館
那須与一ゆかりの資料を展示する施設です。大田原市観光協会の紹介では、2026年3月14日から11月3日まで、近代看護の先駆者・大関和の生涯や功績を紹介する展示会が開催されると案内されています。『風、薫る』をきっかけに大関和をもっと知りたい人は、黒羽散策とあわせて訪れたい場所です。
道の駅 那須与一の郷
那須与一伝承館の近くにある道の駅です。食事や買い物、休憩に使いやすく、大田原観光の立ち寄りスポットとして便利。黒羽散策の前後に寄れば、お土産探しにも使えます。
大田原温泉・那須方面
聖地巡礼で歩いたあとは、温泉に寄るのもおすすめです。大田原市内の温泉もいいですし、時間があれば那須方面や塩原方面へ足を伸ばすことも。朝ドラの余韻に浸りながら、温泉でゆっくりする旅もいいと思います。
🏨 聖地巡礼の拠点に。黒羽・大田原の宿
ヒロインの故郷・黒羽に泊まるなら、那須山や那珂川を望む宿でゆっくり過ごすのがおすすめ。聖地巡礼の余韻に浸りながら、地の食材や温泉を楽しめます。1泊2日なら、那須観光と組み合わせるのも◎。
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大田原市黒羽地区では、大雄寺が『風、薫る』のロケ地として紹介されています。大雄寺は大関家の菩提寺でもあり、ドラマの背景にある黒羽の歴史を感じられる場所です。
大関和のゆかりの地としては、大関和記念碑、大宿街道、大雄寺、黒羽芭蕉の館、黒羽城址公園などがあります。大関和記念碑は、和の生家があったと考えられる大宿街道の一画に建てられています。
大田原市観光協会が紹介する「大関和の散歩道コース」は、片道約2km、所要時間は約2時間です。大雄寺や黒羽芭蕉の館、黒羽城址公園までゆっくり巡るなら、半日ほど見ておくと安心です。
黒羽城址公園のあじさいの見ごろは、例年6月中旬から7月上旬にかけてです。2026年の黒羽城址あじさいまつりは、6月20日から7月5日まで開催されます。
公共交通で行くこともできますが、黒羽地区のスポットを効率よく巡るなら車やレンタカーが便利です。特に、黒羽地区に加えて那須与一伝承館や道の駅まで回る場合は、車の方が動きやすいです。
まとめ|『風、薫る』を見たら、大田原・黒羽を歩いてみたい
朝ドラ『風、薫る』で注目を集める大田原市黒羽地区。ここには、主人公の一人・一ノ瀬りんのモチーフとなった大関和の足跡を感じられる場所が残っています。大関和記念碑、大宿街道、大雄寺、黒羽芭蕉の館、黒羽城址公園。一つひとつの場所は派手ではないかもしれません。
でも、黒羽の町を歩いていると、明治を生きた一人の女性の物語と、古い城下町の記憶が、少しずつ重なって見えてきます。『風、薫る』を見て大田原が気になった人は、ぜひ一度、黒羽を歩いてみてください。ドラマの世界が、画面の中だけでなく、実際の風景として立ち上がってくるはずです。


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